まぁ、うちのアフガンボスなんですが(笑)
日本人ならクラシック音楽に興味がなくても知ってますよね?
学校の音楽室の後ろに、いかつい顔の肖像画が貼ってあるし。
なんとね、アフガニスタンの学校では音楽の授業がないんだそう!(アートの授業はあるんだって)
私的には近年稀に見るカルチャーギャップ!だったので、学生時代の「音楽史」の教科書を引っ張り出して調べてみた。
私達が普段「クラシック音楽」と呼んでいるものは「西洋音楽の中で芸術音楽としての性格を持つもの」です。
文明は「世界四大文明」から始まったと習いましたが、音楽もエジプトやインダス・ガンジス河流域、そしてギリシャで発展していきます。
その後、西洋音楽は、ヨーロッパでキリスト教と深い関わりをもちながら発展していきます。
そう、クラシック音楽はキリスト教と深い関わりを持っているのです。
・・・やっぱここかなぁ?
彼らはイスラム教な訳だし
詳しく調べたら、アフガンの社会では「音楽はイスラム教の教義に反する」という考え方もあり、音楽を学ぶことをタブー視する慣習も根深いようです
カトリックの幼稚園に通い(弟は仏様の幼稚園)クリスマスの後は初詣、宗教を感じるのはお葬式くらい・・・の家で育った私としては、考えた事もないような理由。
そんなバッハもモーッァルトも知らないボスファミリーですが、家でも車でもよく現地の音楽がかかっています。
奥さん「これはカザフスタンの音楽よ」
ボス「この曲はイランだよ」
・・・私にはみんな同じに聞こえるんだけど(汗)
なんか、リズムが独特で節回しがこぶしを多用する歌い方!
そして、ここらへんの歌手は、みんな、超絶歌が上手い。
私からすると、エジプトの音楽も同じに聞こえるんだけど、ボスいわく「○○スタン辺りの音楽」は”インド寄り”なんだと・・・わからんなぁ
ボスに教えてもらった、アフガニスタンで一番HOT★な歌手「Aryana Sayeed」(アリアナ・サイード)2015年に大ヒットした『Yaar-e-Bamyani』
濃厚セクスィ~
キャッチーなメロディと民族楽器の音、そして変拍子がなんともくせになる!
・・・私、ハマってしまったわ(笑)
今では、TVで音楽番組もたくさんやっているそうですが、タリバン時代はTVや音楽、いわゆる「娯楽」を禁じていたと聞きます。
その戒律がまだまだ残る中で、命がけで音楽を奏でる人達がいると言う事も知りました。
日本では考えられない事ですね・・・同じ時代を生きているのに。
自由に音楽を楽しめる環境に感謝しながら…私ももちっとピアノ練習しよう❗